60代男性:腰痛、足の痺れ、歩行困難の改善

来院理由

歩行困難に加え、足に力が入らず、つまずきやすくなった。排尿障害も伴っていた為来院

患者さんの初来院時の主訴

1年前から左の殿部から足にかけて痺れ、2ヶ月前から足に力が入らず歩行困難

いつどんな施術をしたのか?(良くなっていくまでの過程)

初回施術(発症初期)

歩行の際10分ほどで、腰部から下肢にかけて痛みと痺れが出ており排尿障害を合併し、歩行困難の状況であった。
その為、一度姿勢の分析をさせていただき骨盤の歪みと背骨の歪みがある事がわかった。
腰部の炎症に対して、患部を安静にさせる処置(アイシング・安静保持)
痛みを緩和させる為に鎮痛効果のある手技療法(筋肉治療)を行った。

2回目の施術(2日後)

前回の術後は痛みはほとんどなかったが、一日すると痛みが戻ってきた、歩行時の痛みは半分ほど軽減され、初日に比べると本人も笑顔が見られた。
しかし、痺れは変わらなかった。そこで前回の姿勢の分析を参考に骨格の矯正(骨盤矯正)を行った。
また、術後戻ってしまうことから骨盤を安定させる指導(WB体操)を行った。

7回目の施術(14日後)

歩行時の痛みは少し残るものの、以前と比べると歩行時間も20分歩ける様になり改善傾向
しかし、痺れは継続的にあり、歩行時も安定して歩く事はまだ難しそう
そこで、鍼灸治療で痺れに対しての治療も追加して様子を見ることにした

4週間後

骨盤矯正、鍼灸治療、筋肉調整(保険治療)を行っていき、歩行時の痛みはなく、痺れもほとんど感じないくらいになった
その為、一週間2回の治療ペースを一週間に一回のペースにして様子を見る様にした。
また、通院の際は初めに教えた骨盤を安定させる体操(WB体操)新しく、背骨を安定させる体操(ベーラー体操)を教えて、毎回フォームの確認をした。

担当者コメント

初日は、痛みと痺れが強い事から症状が出ている部位に対して痛みをできる限り取る様に治療を行い様子をみました。
2日目に症状が戻ってくる事から一度姿勢の分析をして、状況の確認をした。
本人の話を聞くと習慣で足を組む事が多く、運動もほとんどしてない様なので骨盤であったり骨格の歪みが大きく関わっていると確信しました。
また、姿勢の分析の結果骨盤が後傾になっている為、骨盤の矯正を行い骨盤が前傾になる様に治療をしていき、なおかつ安定させる目的で体操を行いました。
3日目以降はできる限り姿勢を改善していく方向で治療を行った。一週間後に見るとまだ不十分ではあるが姿勢が安定してきて痛みも少なくなっていた。
ただ、痺れに関しては大きく変化が出ていなかった為、神経の回復を早める目的で鍼治療を行なった。
一カ月経つと痺れも少なくなってきていたので、一度間隔を空けて経過を追うことにした。
初めと比べると痛みもなく、痺れは残るものの、1時間は強い痺れはなく歩ける様になり本人も嬉しそう
症状が戻らない様にと引き続き痺れの回復を見ながら経過を追うことにしました。